お地蔵さんって?

お地蔵さんって?

山梨市牧丘町曹洞宗 西源寺住職若月和道と申します。

今回は、皆さんにとても親しみのあるお地蔵さんについてお話をさせていただきます。

お地蔵さんと聞くと、お寺の入り口や、墓地の入り口、道端やあぜ道などにお祀りされているのをよく見ることがあると思います。坊主頭に赤い帽子をかぶり、赤い前掛けをしている姿が目に浮かぶことでしょう。

正式名称は「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」と言います。サンスクリット語(インドの言葉)で「クシティカルバ」で、真言は「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」です。

菩薩とは仏教の中で重要な存在で「悟りを求める者」という意味があり、如来の次の位の配置されています。

子安地蔵、子育て地蔵、六地蔵、水子地蔵など多くの人々に親しまれています。

水子地蔵尊

 

地蔵菩薩の他に「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」などが有名でしょうか。

西源寺にも地蔵菩薩、観音菩薩、勢至菩薩が祀られています。

お地蔵様は、私たちの一番近くに居てくれて、あらゆる苦しみや、悲しみ、悩みに寄り添い、まるで親のよう優しく、包み込むように見守ってくださるのです。

笠地蔵の昔話は有名ですね。自分たちがいくら貧しくても、人のために施すその行いこそが仏教の根本的な教えなんだと思います。

お寺にお参りに行った時や、道を歩いている時にお地蔵さんを見かけましたら、ぜひ立ち止まっていただき手を合わせてください。お地蔵さん喜びますよ。