「ナマステ」のお話。

「ナマステ」のお話。

皆さま、こんにちは。
ヨーガ講師の竹田夕子です。

春がやってきました、皆さまいかがお過ごしでしょうかー?

【右手と左手を合わせるナマステについて】

さて、今回は「ナマステ」のお話。

ヨーガの時間では、レッスンの始まりや終わり、または途中にも「合掌」をすることがあります。
それを「ナマステ」と呼びます。

胸の前で両手を合わせる「ナマステ」「合掌」の仕草は、ヨーガ発祥の地・インドから始まりました。
お坊さんも合掌しますし、わたしたちも何かをお祈りする時など、手を合わせますが、
どういう意味があるんでしょう。

インドの言葉では、「ナマス」は信頼します。

「テ」は二人称の「あなたを」という意味があります。

合掌するたびに、あなたを尊敬します、敬意を表しますという意味があるんですねー。

何とも神聖です。

【もう一つの意味】

もっと言うと、私たちが合掌をする時、その左手は「大いなる宇宙」も表現しています。

「大いなる宇宙」・・・私たちのご先祖様や、地球の大地、空気、私の命を繋ぐために頂いているお野菜や水、全ての命です。

合掌をして、私たちの右手と左手が合わさる時、「私」と「その命」が一つになる、ということを表しているんですね。

ヨーガの語源である「yuj(ユジュ)」は、「繋ぐ」とか「結びつける」という意味があります。

私という存在と大いなる宇宙を繋ぐ「ナマステ」は、ヨーガの根本的な思想を形で表しているのです。

さて、これからヨーガのレッスンに出かけてきます。

ひとつひとつのナマステを、丁寧につながりを意識しながら、全うして来たいと思います!

皆さまも1日1回は、自分と大いなる宇宙・命の繋がりを感じながら手を合わせてみてはいかがでしょうか。