仏教×SDGsの宣伝部長です!

仏教×SDGsの宣伝部長です!

【新連載ワタシはお坊さん「仏教×SDGsの宣伝部長です!」】

はじめまして!

この度、ライターとしてデビューすることになりました、鹿児島市在住の浄土真宗本願寺派僧侶、松嶋亜紀子と申します。

こちらでは私がライフワークにしているSDGsへの取り組みや、女性僧侶として日々感じていることなどを中心にお話していきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

みなさんは、SDGs(持続可能な開発目標)って聞いた事はありますか?

SDGs(持続可能な開発目標)とは、持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲットからなる、国連の開発目標であり、 2015年9月の国連総会で採択された『我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための2030アジェンダ』と題する成果文書で示された具体的行動指針のことです。

 

うん。

……………は??

 

ですよね。
そんなわけわからない小難しいこと言われても。

それで?私にどうしろと?!

って思っちゃいますよね。
少なくとも私は思いました(笑)

じゃあなぜそのわけわからない(今はわかってます笑)事に取り組んでいるのか。

それは一言で言うと「お坊さんだから」です。

【仏教と社会貢献活動】

お坊さんというのは「法(仏教の教え)」を伝えるために存在します。
そして苦悩の多い人生をどう生きていくのか、仏さまの教えを拠り所に皆さんとともに考え行動していくのが僧侶の役割と言ってもいいでしょう。

最初にややこしい説明をしましたが、SDGs をざっくり言うと「誰もが安心して心豊かに生きていける世界にするための17の目標」です。
https://miraimedia.asahi.com/sdgs-description/

実は私の所属する浄土真宗本願寺派では「ビハーラ活動」や「御同朋(おんどうぼう)の社会をめざす運動」という、社会課題に取り組む活動をしてきた長い歴史があります。

※ビハーラ活動
浄土真宗本願寺派では1987(昭和62年)に「ビハーラ活動」が始まりました。この「ビハーラ活動」とは、仏教徒が、仏教・医療・福祉のチームワークによって、支援を求めている人々を孤独の中に置き去りにしないように、その心の不安に共感し、少しでもその苦悩を和らげようとする活動です。そして私たち自身が、苦しみや悲しみを縁として、自らの人生の意味を振り返り、死を超えた心のつながりを育んでいくことを願いとしています。すなわち「ビハーラ活動」とは「生老病死」の苦しみや悲しみを抱えた人々を全人的に支援するケアであり、「願われたいのち」の尊さに気づかされた人たちが集う共同体を意味します。(浄土真宗本願寺派ホームページより)

※御同朋(おんどうぼう)の社会をめざす運動
浄土真宗本願寺派では、1986(昭和61)年より「御同朋の社会をめざして」という目標を掲げ、「基幹運動(きかんうんどう)(門信徒会運動・同朋運動)」を進めてきました。このたび、その成果を継承し課題を克服するため、運動名称を「御同朋(おんどうぼう)の社会をめざす運動」(実践運動)と改め推進することとなりました。
 宗祖親鸞聖人は、混迷した世のなかにあって、ともにお念仏を喜ぶ仲間を「とも同朋」「御同行」と呼び、苦悩する人々とともに生き抜かれました。私たちの先人はそのお心を受け、「御同朋・御同行(おんどうぼう・おんどうぎょう)」と互いに敬愛し、み教えをまもり広めていこうと努めてこられました。「御同朋の社会をめざす運動」とは、いのちの尊さにめざめる同朋一人ひとりが自覚を深め、浄土真宗のみ教えを社会に広め実践していく活動です。(浄土真宗本願寺派ホームページより)

しかし、なかなか宗派の外の人としっかりタッグを組んで活動するところまでいきづらい現状があり、せっかく続いてきた活動が外からは少し見えにくくなっています。

こんなに素晴らしい活動が続いているのにもったいないですよね。

そこで「ビハーラ活動」や「御同朋の社会をめざす運動」という浄土真宗本願寺派以外の方には馴染みのない言葉を、「SDGs」という国連が定めた世界の共通語に置き換えてみると、様々な立場の方と繋がりながら社会課題解決に対する活動を展開してゆけるようになるのではないかと考えました。

【SDGsおてらネットワーク】

社会の構造が複雑化している現代社会において課題に取り組む時、多様な価値観で物事を見ていく必要があります。

私が代表を務める「SDGsおてらネットワーク」というコミュニティは、仏さまの教えを軸に据え、様々な人と手を取り合って、誰もが心豊かに生きてゆける社会の実現に貢献することが使命です。

実際に色々な宗派のお坊さんを中心に、異業種の方とも連携を取りながら活動や情報交換をしています。

今年の1月29日には、国連ハビタットや2030SDGsカードゲームファシリテーター、未来の住職塾塾長を講師にお招きして「仏教×SDGs」セミナーを開催しました。

また4月には環境省に招かれ、「環境問題と仏教」について原田環境大臣とお話しする機会にも恵まれました。

大臣から「仏教会の方々がSDGs に取り組んでくれていることを、心から嬉しく思います」と私たちにとって本当に励みになるお言葉をいただきました。
その日のことをFacebook にも書かれています。
https://www.facebook.com/100003394674407/posts/2015002268622909/

さて、これを最後まで読んでくださった皆さん。
「SDGsってなんだろう?私に何ができるの?」と思われた方は、次回、簡単にできるSDGsの取り組みについて書こうと思いますので、お楽しみに!