第5回 寺嫁日記 夏のお寺の必需品
【夏のお寺の必需品】
こんにちは、名古屋の寺嫁ひろかです。
今年のお盆も無事にお勤めさせていただき、少しだけのんびりムードの漂うお寺ですがみなさんはいかがお過ごしでしょうか?
【緑が多いのは素敵だけれど・・・】
お寺の夏、水たまりがあり、日陰の豊富な境内には蚊が大発生します。
先代和尚さんは「蚊を飼ってるんだよ」なんて笑ってらっしゃいましたが、本当に蚊だらけです。
不要な水たまりを無くしたり、香取り線香を焚いたりして対策をしていたのですが、ある時から蚊取り線香の香りで頭痛がおこるようになってしまいました。
気になりだすと、衣服や壁紙にも香りが染み込んでいることまで気になりだして、悩ましい夏を過ごしていたのです。
そんな時に、偶然知ったのが蚊遣り線香でした。
【寄ってこなければいい】
蚊取り線香は蚊を取る(殺す)ために合成ピレスロイド系の殺虫剤が練りこまれていますが、蚊遣り線香は蚊を遣る(寄せない)ために蚊が苦手な天然成分を練りこんでいるそうです。
試しに使ってみたのですが、香りで頭痛をおこさなかったことと、蚊に刺されることを防ぐ(蚊の家屋侵入を防ぐ)という点で特に問題ありませんでした。
以来ずっと、夏は蚊遣り線香を焚いています。
独特の香りがしますが、これが好き!とおっしゃる方もちらほらと。
息をするたびに吸い込む香りに、殺虫成分が含まれていないことも安心です。
お寺で殺生を避けることも大切なこと。
煩わしい頭痛から、蚊を「殺る」のか「遣る」のか。
立ち止まって考えるきっかけをもらった頭痛となったのでした。
合掌