ただいま充電期間中

ただいま充電期間中

こんにちは
福島県猪苗代町 壽徳寺の松村妙仁です。
今年もよろしくお願いいたします。

記録的暖冬

私の住む福島県猪苗代町は、例年1メートル以上積もる雪国です。ですが、今年は異常な暖冬で1月中旬現在でも積雪数センチという状況。
スキー場、民宿、ホテル、除雪作業など、雪があることで生活が成り立っている方々に取っては死活問題。夏以降の水不足も心配な状態です。

雪国にとって冬は、生活するのには苦労が多いです。雪が積もるのも一年のうちに3ヶ月ほどですが、雪囲い、除雪作業、暖房費、冬タイヤなど手間がかかります。ホワイトアウト、アイスバーンなど運転にも細心の注意が必要です。ですが、雪の怖さ、冬の厳しさを知っているからこそ、自然への敬意、共存してゆくことの大事さを生活の中で学んでいるように思います。

会津の三泣き

地元会津では、会津の三泣き(さんなき)という言葉があります。
「他地域から会津に来た時には、会津人の閉鎖的な人間関係に泣かされ、
馴染んでくると情の深さに泣かされ、
別れるときには人情が忘れがたく泣く」
というものです。(諸説あり)
会津人の頑固な性格から、地域に馴染むまでに時間がかかり泣かされて、親しくなるとその優しさに嬉し泣き、別れがつらくなり泣かされるという意味です。


会津独特の文化形成も、雪国という環境が大いに影響していると思っています。厳しい冬を知っているからこそ、人との繋がりを大事にし、厳しくも優しく接してきたのだろうと思います。私も4年前にUターンし、改めて地元会津の良さ、引き継がれてきた文化の大切さを肌で感じているところです。

冬期充電中

そんな厳しい冬の会津ですので、冬期間はお寺の行事もほとんどお休みです。


ということで、冬は私の充電期間として、さまざまな講演会や講座に参加をしています。グリーフケア、コミュニティーのあり方、地域の文化について、ひきこもり問題など、さまざまな学びの時間をいただいております。
春以降、今年はどんなことを進めてゆくかまだノープランですが、今のうちにたくさんインプットして、アウトプットに繋げてゆきたいと思っております。

花咲く春へ

雪国にとって春は待ち遠しいもの。
春を迎える喜びは格別です。
植物も厳しい冬を耐え、冬にしっかりエネルギーを蓄えてこそ、春に花咲くこともできます。厳しい冬を乗り越えているから、春に綺麗に咲かせることもできるのではないでしょうか。
人も同じですよね。充電期間は人それぞれ、花の形や咲く時期もそれぞれ。充電期間があるからこそ、成長し、実をつけることができるのだと思います。春を迎えるには厳しい冬の期間、充電期間も大事ですね。私も私なりの花を咲かせることができるよう、しっかり充電したいと思っております。

みなさん、今年はどんな花を咲かせたいですか?