「知る」ことによるお寺の魅力

「知る」ことによるお寺の魅力

「お寺のじかん」をご覧の皆さま、初めまして。「ゆる身延」と申します。

2013年からfacebookページ「ゆる身延」で日蓮宗総本山身延山久遠寺を有する身延町内の情報を日々コツコツと発信する活動をさせて頂いております。

この度、ご縁あり、「お寺のじかん」のライターとして加わらせて頂いた事、大変有り難く、光栄に思っております。
身延について、またそれ以外も書いていけたらと思います。

さて、「お寺の魅力」のカテゴリーを与えられ、まずは何を書こうかな、と、考えました。

私は、もともと歴史好きな性分の上、十代二十代の頃は武田史について調べており、山梨、長野と随分史跡探訪をして歩いていました。

訪ねたお寺はそれなりに多い方だとは思います。

そして今は、ご縁あり、嫁いだ土地にある身延山について、日々勉強中です。

身延山にはたくさんのお寺があり、お堂があり、史跡があるため、勉強しても勉強してもなかなか追いつきません。

私なりの「お寺の魅力」。

それは、「知る」所から始めるお寺探訪です。

何も前情報がなくお寺を訪れ、そこで初めて感じる感覚、得る情報も大切です。

しかし、前もって知識を得てから訪れると、お寺はまた違った角度から見る事が出来、得られる情報も多い事があります。

身延山久遠寺のような大寺院はもちろんの事、町の風景に溶け込んでいるお寺さんにも、「歴史」はあります。

史学上の歴史はなくとも(創建自体は古くとも火災や戦災に見舞われたり、無住期間が長かったお寺には資料が残っていない事が多いです)、近所のお寺をインターネットで検索すると、御住職が意外な活動をされている事がわかったり、様々な年中行事が行われている事があります。

年中行事以外にも様々なイベントを企画されているお寺さんもあります。

「訪ねていいのは檀家さんだけじゃないのかな…」
その考えは一旦捨ててみて下さい。

ホームページやfacebookで情報発信をされているお寺さんであれば、メールで
「檀家ではありませんが、〇〇の行事に伺ってもよろしいですか」
と聞いてみるのもよろしいかと思います。

もちろん行事ではなくとも、普通にお参りさせて頂くだけでもよろしいでしょう。

「うちは檀家さんだけで…」というお考えのお寺さんもいらっしゃるとは思います。

しかし、そのようなお寺さんはインターネットを使った情報発信自体もあまりされていないのではないでしょうか。

そのお寺の御住職、あるいは副御住職がどのような活動をされているか知ると、そのお寺に対する親近感がぐっと湧き、御住職の想いに触れる機会があれば、さらにお寺と関わるのが楽しくなるかも知れません。

まずはお寺の中に在るお堂、仏像の説明を聞いてみるのも良いでしょう。
町史などでお寺の歴史を調べてから伺うと、よりお寺の存在に深みが増します。

まだまだ封建的なお寺の世界。

こちらから踏み出すのは勇気がいる事です。

でも、知ろうとしなければ何も変わりません。

「菩提寺と宗派が違うから」。
まずはそのようなことは気にしないで良いと思います。

近くて遠いお寺を、自分にとって身近な存在にする為には、お寺からのアクションを待つだけでは始まらない。
まずは自分から一歩踏み出してみる事だと思うのです。

たまには残念な気持ちになる事もあるでしょう。

それでも進んでいけば、不思議とご縁に導かれるものです。

「こんなお坊さんがいたんだ!」
そのような出会いもあると思います。

当たって砕けて、ガッカリして、それでも学んで、たくさんの方に導いて頂き、今の私が在ります。

是非みなさんも新たなお寺の魅力を発見して下さい。

ちなみに、身延山は久遠寺境内だけではなく、総門をくぐった中にはたくさんのお寺があり、宿坊があり、久遠寺の背後に見える上の山地域にも数多くのお堂、史跡があります。

これからまた身延山についても「知る」事によるお寺の魅力を発信して行けたらと思います。

よろしくお願い申し上げます。