お寺の香りは好きですか?
みなさまこんにちは。
ヨーガ・瞑想講師の竹田夕子です。
私は毎朝お祈りをするのですが、その際には「塗香」という塗るタイプのお香を手のひらにのせて、香りを楽しみながら祈ります。
香りっていいですよね~。
さて。
本日はその「香り」について書きたいと思います!
香りは昔から、個人の嗜好として、また地域や国の文化としても多くの人々に親しまれてきました。
香りの歴史はとーっても古く、古代エジプトではスギを焚いた香りを神に捧げていたとも言われていますし、王族のミイラを作るための防腐剤として香料が使われてきました。そのほかにも、クレオパトラはバラの香りで人々を魅了していたとも言われています。
これらは一例ですが、神への捧げもの、死体の象徴化、また権力者を魅了するなど。。。香りはさまざまな場面で、珍重されてきたとも言えます。
現代でも、アロマや香水またはお線香などで日常的に香りを楽しんだり、なにかのタイミングで香りに触れることも多いのではないでしょうか。
私はお寺の香りが好きです。
その香りの詳細を細かくは分からないのですが…
お寺に入った時や、その手前からそこはかとなく漂ってくる香り。。。いつも癒されています。
香りに包まれているような感覚、というのでしょうか。
その包まれているような得も言われぬ感覚を身近でも味わいたくて、おうちにもお香やエッセンシャルオイル(アロマセラピーで使うもの)を取り揃えています。
個人的にはお香のように煙が立ち上がるものが好きで、なかでも白檀(インド産サンダルウッド)の煙はとても柔らかく感じますし、ほぼほぼ毎日焚いています。
その他、インドに行った時に購入したサンダルウッドの木片や数珠、インドから個人輸入しているサンダルウッドの粉、クリームなどの日用品に至るまで(←いや、サンダルウッドマニアか!)それ以外にもたくさんの香りに囲まれて生活しております。
仏教では、「香り」は仏様に捧げる供え物のうちのひとつだそうです。
ああ。
毎朝のお祈り以外は、自分のためにやってる私。。。まあ、それも良いでしょう!
あとは、ヨーガのレッスンでも香りを使うことがあります。
レッスン中に香りを使うことで、
集中力が増したり、穏やかさが訪れてきたり、充足感が得られたりと...その作用を上げるときりがないですが、香りには一体どんな作用があるのかなと調べてみたら(アロマセラピー的な作用ではありません )、以下のものがしっくりきました。
「香十徳」(漢詩)には10の香りの作用が書かれていますので、そのうちのいくつかをご紹介します。
〇 感格鬼神(かんかくきじん) : 感覚が研ぎ澄まし
〇 清浄心身(しょうじょうしんじん) : 心身を清らかにし
〇 能除汚穢(のうじょおえ) : 穢れを取り除き
〇 静中成友(せいちゅうじょうゆう) : 静けさの中に安らぎをもたらす
これらの十徳は、ヨーロッパでアロマセラピーが確立されるよりもはるか以前から説かれていたそうです。
やはり香りは昔から、世界中の人々に愛されてきたのですね。
さて、わたしは。
毎日の塗香によるお祈りを神様への捧げとして、日常での香りは様々な目的として、これからもどんどん香りとともに生活していきたいと思います!
ぜひ皆さんも。