坊主道が行ってきた!「日蓮聖人と法華文化」

坊主道が行ってきた!「日蓮聖人と法華文化」

【生誕八〇〇年・佐渡入国七五〇年記念「日蓮聖人と法華文化」】

山梨県立博物館で開催中の特別展「日蓮聖人と法華文化」に坊主道メンバーで行ってきました。
(※展示場内の撮影には特別に許可をいただいております)

この特別展は、日蓮聖人の生誕800年・佐渡入国750年を記念して開催されています。

鎌倉時代を生きた僧侶・日蓮聖人は、日蓮宗の宗祖です。

千葉県の漁村に生まれ、生家からほど近い寺で出家。
比叡山・高野山などでの修学ののち、「法華経こそがお釈迦様の真実の教えである」と確信し、法華経の教えを広めるようになります。

しかし、日蓮聖人はその布教活動を批判されることも多く、生涯のなかで多くの法難(弾圧)を受けることになります。
50歳の時には佐渡へ流罪となり、約2年半流人として生活。
その後、入滅まで山梨県の身延で過ごします。

今回の特別展は、「日蓮の思想と生涯」「佐渡・越後・甲斐の日蓮法華」「日蓮の伝承と霊場としての佐渡・越後・甲斐」という3つのテーマで、曼荼羅本尊や書物など約170点が展示されています。

今回は、学芸員の海老沼真治さんに特別に解説していただきながら見学しました。

【坊主道メンバー的見どころ】

 

今回の参加メンバーは、日蓮宗、臨済宗妙心寺派、浄土宗、浄土真宗本願寺派の僧侶と、socialtempleの正会員です。

宗派が違うからこそ、それぞれのメンバーが感じた見どころも違っていてとても面白かったので紹介します。

 

☆宗祖・日蓮聖人の展示を見た日蓮宗僧侶からは…

「なかなか見られない貴重な資料がみられてよかった」

「日蓮聖人直筆の曼荼羅本尊を見られてよかった!」というコメントがありました。

 

 

☆浄土宗僧侶は…

「手紙や記録など、宗祖に関する資料がこれだけ残っているのはすごい!」

 

 

☆浄土真宗僧侶は…

「ご本尊や、掛け軸などのデザインが浄土系のものとは雰囲気が違って興味深い!」

☆SOCIALTEMPLEメンバーは

「山梨に住んでいるけれど、身近にこんなに貴重なものがあったとはと驚いた!」

このように、それぞれの視点で展示を楽しみました。

 

今回解説をしていただき、2年という長い時間をかけ、この特別展の準備をしたという海老沼さんは、

「日蓮聖人に宛てられた手紙などの資料をみると、いかに日蓮聖人が人を想い・想われていたかが伝わり、胸が熱くなった」とお話されていました。

 

【終わりに】

仏教関連の資料や、僧侶に関する展示は、「難しそう」というイメージが先行してしまうかもしれません。

ただ、丁寧に資料を見ていくと、その文字や色彩から、当時の人々の熱を感じることができると思います。

県立博物館敷地内の木々も、美しく色づき始めていました。

気持ちの良いこの季節、人々の幸せを本気で願った日蓮聖人に会いに行ってみてはいがかでしょうか?

「日蓮聖人と法華文化」は山梨県立博物館で、11月23日まで開催されています。