仲間と出会い、話すことの価値を再確認!~共催勉強会レポート【Team 北海道「てらつな」】
はじめに
モヤモヤしている時、悩みが複雑すぎてどこから手をつけていいかわからない時、大切なことってなんだろう??
先日、未来の住職塾修了生(北海道)有志の皆さんと共同開催しました自主勉強会「北海道のお寺の未来を語りましょう〜2つの納骨堂をきっかけに〜」は、そんな疑問に1つの答えをくれるような会でした。
というわけで…こんにちは!「てらつな」の玉置です。早速、レポートしていきますね!
1.納骨堂をきっかけにした自主勉強会が生まれるまで
(写真:熱いハートで会をリードしてくださった、藤さん!)
今回の勉強会は、一言で言うと、留萌の永福寺・藤俊哉さん(浄土真宗本願寺派)の熱意によって開催されました。
宗派を超えたお坊さんやその家族が、お寺づくりの本質を学ぶ「未来の住職塾」さんにて、修了生を対象にした勉強会が、1月に岡山でありました。
それに北海道からただ一人参加された藤さんが、この感動を皆と分かち合いたい!これをきっかけに皆とディスカッションしたい!!と思われたのです。会場を札幌の覚王寺さんにご協力いただき、あっという間に実現しました。
ディスカッション重視のため、オンライン配信なしというスタイルでしたが、ちょうど納骨堂のことを考えたかったという僧侶9人に、住職塾講師の遠藤さん(東京都在住)の計10名が集いました。
2.ディスカッションは弾み、目標が生まれ、そして勇気が…
藤さんの熱いシェアリングも、それはそれは学びの多いものでした。
しかし、それでも当日のハイライトは、ディスカッションタイム、参加者がそれぞれのお寺での取り組みを話し合い、聴きあっていた時間でした。
華やかで羨ましいご活躍のこと、その背後にあった意外な悩みのこと、あるいは自分にはないアイディアや工夫のこと、色んな話を聴いて。どんどん目からウロコが落ちていきます。
私も気づけば、「まだまだ人様に言える状態ではない」と感じていた、本棚のお部屋の話をしており、ふと過去の悩み(本当はお寺カフェをやってみたかった!)が口をついて出てきました。
笑われちゃうかな?と思う間もなく、チャレンジそのものを褒めていただり、「そのうち、ご縁のある方に、1日出店を頼んでみてはどうか?」とやさしいご提案をもらえたりして……前を向いて、頑張りたい気持ちがふつふつと湧いてきました。
他の参加者さんも、きっとそんな感じだったのでしょう。〆の挨拶では、「次の課題が見つかった!」「今度はこれを頑張ろうと思った!」という、晴れやかな声がたくさん上がっていました。
3.話すことで見つかる、フクザツな悩みへの「とっかかり」
思うに、ありとあらゆる現代の悩みがそうだと思うのですが、色んな事情が複雑に絡み合って「これさえやれば、ハイ解決!」といった即効性のある解決策って、多分無いんですよね。
そういう状況で、一人悩んでいる時に、コツコツ前向きに頑張っている他の人の工夫なんかを聞いたり、自分のことを話していくうちに頭の中が整理されたりしていくと、どこかで「ああ、これ!!」と思うものが見つかったりする。
誰かと会ってお話することって、本当に大切なこと、可能性に満ちた営みなんだと思います。
おわりに
今の時代、悩めるお坊さんでなくとも、モヤモヤすること、どこから手をつけていいかわからないような複雑な悩みごと、きっと沢山あると思います。
そんな時にほど、前を向いて頑張っている人の話を聴いたり、同じ方向を向いて頑張っていけるような友達・仲間との交流を大切にしてみてほしいと思います。
また、これは特にお坊さん向けの補足になりますが、お寺の悩みって、ちょっとデリケートだったりするので、宗派の、いつもお世話になっている先輩や仲間には、恥ずかしくて言えないことってないですか?笑
その点、超宗派の集まりは、距離の遠い分、気楽な意見交換ができるのでおすすめです。
「何とかしたい、が何をすればいいかわからない」というお坊さんには、ぜひ一度、超宗派の勉強会に足を運んでみてほしいです。