第9回 4月8日はお釈迦さまのお誕生日「花まつり」

第9回 4月8日はお釈迦さまのお誕生日「花まつり」

【4月8日はお釈迦様の誕生日】

坊主道メンバーの山梨市、曹洞宗西源寺住職の若月和道と申します。

皆さん4月8日は何の日かご存知でしょうか?

4月8日は、仏教をお開かれになった開祖、お釈迦様(釈尊 しゃくそん)がお生まれになった日です。

この日は多くの寺院で「花まつり」が行われお釈迦さまの誕生をお祝いします。

花まつりではお釈迦さまの像に甘露(かんろ)の雨を表現した「甘茶(あまちゃ)」をかけ、たくさんのお花をお供えし、お子様からお年寄りまで、みんなが楽しめる催しなど各寺院で工夫を凝らして開催されています。

お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地、ルンビニーの花園で“釈迦族”の王子としてお生まれになりました。

お釈迦さまは誕生直後に七歩あゆみ、右手で高く天をさし、左手で地をさし、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言したと伝えられています。

この言葉は「人は誰もが、かけがえのない命を生きている」という、仏教のこの世に命あるものの「絶対平等」の精神をあらわしています。

この誕生を祝い、周りの花々は咲き乱れ、空からは産湯代わりの甘露の雨が降り注ぎ、世界中が幸せと喜びに満ち溢れたと伝えられます。

このようなことは常識では考えられませんが、宗教的な非常に深い意味を持つと考えます。

私たちに与えられたこの一度の人生。

1日を1時間分として生きるも、1日を10日間分として生きるも自分次第です。

お釈迦様の教えは非常に明るい教えです。

お釈迦さまのお誕生日「花まつり」の機会にもう一度、自分や周りを見直して、お釈迦さまの教えに触れてみてはいかがでしょうか。