グリーフの情報提供リーフレット「お別れを経験した あなたへ」【Team 北海道「てらつな」】
――皆さんは、大切な人やもの・環境を失ったことはありますか?その時、こころやお身体は、どんなふうだったでしょうか?―― こんにちは、北海道の宗教者チーム「てらつな」代表の玉置です。
この度は、「大切な人や、もの、環境などを失ったとき、こころや身体に起こる、様々な反応」を意味する「グリーフ」について、皆さんに知っていてほしいことをまとめたリーフレット「お別れを経験した あなたへ」をご紹介させていただきます。
作成したのは、その名もずばり「てらつなグリーフ部」、グリーフのケアやサポートについて学び、実践する有志僧侶の集まりです。 もう少し、グリーフって何?というところ、簡単にご紹介しますね。
1.グリーフって何ですか?
色んな人が色んな風に定義・表現しているものですが、私たち「てらつなグリーフ部」では、グリーフを「大切な人や、もの、環境などを失ったとき、こころや身体に起こる、様々な反応のこと」だとお伝えしています。
親しい人を亡くして悲しいという人もいれば、例えば、辛い闘病生活を支えていた方で「ほっとした」という人もいます。また、「過活動」ともいいますが、普段よりも仕事に打ち込んでしまい、体調を崩してしまう人もいます。
これらは、多様なグリーフ反応のほんの一例なのです。
大切なのは、人それぞれのグリーフ反応が起こりうるけれど、「これらは、誰にでも起きることがある自然な反応」であり、ほとんどの場合、何か重篤な病気にかかったしまったわけではなく、乗り越えようと頑張ったり、自分を責める必要はないということ。
このようなグリーフを、大切に扱う(ケアする)営みを「グリーフケア」といったり、グリーフを抱えている人を支えようとする活動を「グリーフサポート」と言ったりします。
2.情報提供リーフレットについて
私たち僧侶は、日ごろ、大切な方と死別したご遺族の方と接する機会が多いです。 また、グリーフについて学んだり、自分自身、様々な別れに伴うグリーフを抱えて生きたりしていくなかで、大切な人を失った人にとって、「グリーフ」というものがあることを「知ること」(グリーフを抱える前に「知っておく」こと)は、大変に意味のあることのように思われました。
何とか、広く皆さんにお伝えできないかということで、作成したのが情報提供リーフレット「お別れを経験した あなたへ」です。 A5サイズで4ページ(A4紙を1回折りたたんだサイズ)で、中はこんな風になっています。
表紙と裏面はこのような感じに。
特に裏表紙には(画像の左側)には、「グリーフを抱えたあなたと、あなたが亡くされた大切な人を、大切にしたいと思っている僧侶がいます」ということをお伝えしたく、私たちからのメッセージも掲載しました。
本文・デザインともに、グリーフ部のメンバー3人(★文末にて紹介)で長い時間をかけ、何度も話し合いながら作りました。 こういった情報を必要とされる方に、お届けできればと思っております。
てらつなメンバーの寺院やご縁のある場所に置いていただいているほか、どなたにも手にとっていただけるように、pdfを配布しております。 *こちらからダウンロードいただけます。
※pdfの内容に手を加える行為はおやめください。 ※有料で販売する行為はおやめください。
報告は以上です。このリーフレットが、必要な方に届くことを願いつつ。
てらつなグリーフ部は、ご縁をいただき、他にも活動しておりますので、できるだけ間を置かずにご報告できたらと思っています。
★「お別れを経験した あなたへ」作成メンバー紹介
浄土真宗本願寺派 萬行寺(まんぎょうじ、夕張市)住職 坪井宏慧(つぼい・こうえ) →てらつなグリーフ部 部長。熱いハートで、グイグイと部員を引っ張ってくれました。リーフレット裏表紙「あなたと ともに」を執筆
真宗大谷派 光臺寺(こうだいじ、新十津川町)住職 秋山智(あきやま・さとし) →てらつなグリーフ部 部員(エース)。てらつな研修会のハイブリット化などもサポートしてくれています。話すと長くなりますが、てらつな始動前の2017年に「グリーフのリーフレット作りませんか?」と言い出してくれた人でもあります。リーフレット内面(pp.2-3)の本文執筆
高野山真言宗 仁玄寺(にんげんじ、仁木町) 住職 玉置真依(たまき・しんえ) →いつもお世話になっております。この度のリーフレットでは全体デザインとzoom会議セッティング、印刷の発注などをしました。