節分

節分

坊主道メンバーで浄土宗の渡辺光順です。

さて、もう記事が出る頃には終わっているのですが今回は節分について少し書かせて頂きます。

「鬼は〜〜外」「福は〜〜内」と豆を撒く節分は皆さんもよくご存知なのだと思います。

近年は恵方巻きを食べる日だと思っている方も多い様です。

元々「節分」とは読んで字の如く、季節の分かれる時を意味する言葉です。

立春、立夏、立秋、立冬それぞれですが一般的には立春の前日の事を指します。

季節の変わり目には邪気が生じると考えられ豆を撒いて邪気を払うのが節分です。

この日にはお寺では「追儺」(追儺式・追儺会)が行われます。

以下『浄土宗大辞典』より

「追儺とはもとは中国の行事で、日本では慶雲三年(七〇六)に初めて挙行されて以来、宮中行事の一つとなったもので、人を鬼に扮装させて、これを追い払うというものである。室町期には、追儺が節分の日に移行していった。節分に豆をまく風習は、応永年間(一三九四—一四二八)には行われるようになっていた。また、焼いたイワシの頭を柊ひいらぎとともに串にさして門や玄関付近に飾るヤイカガシという風習は全国にみられるが、これは一説には、鬼は鰯の匂いをひどく嫌がり、柊の刺とげは俗に「鬼の目突き」といわれるように鬼が恐れるからであるといわれている。」

と、ある様に古来より邪気を払う、縁起を担ぐ行事は日本において大切に行われて来ました。

 

ところで来年(令和7年)の節分は2月3日ではない事はご存知でしょうか?

来年の節分は2月2日です。

調べると4年前も2月2日だったのですが、その前は30年近く節分は2月3日だったので、節分は2月3日に固定されていると思っている方も多いのではないでしょうか?

暦が関係しますので今後は4年に一度のペースで2月2日の節分がありますので令和生まれの子供達のイメージは変わっていくかもしれませんね。

 

他にも日蓮宗では「福は〜〜内」だけ言って豆撒く、

苗字が渡辺の家では豆は撒かない。なんて話もあります。

日蓮宗では鬼子母神を大切にお祀りするので鬼であった鬼子母神を外に追い払わないという意味があります。

渡辺姓は源頼光に仕えていた渡辺の綱(わたなべのつな)が酒呑童子や鬼童丸を退治した事から、渡辺家には鬼が来ないと言われ豆を撒かないとか…

ちなみに私も渡辺ですが

豆は撒きます!!

色々雑談の様に書きましたがお読み頂いている皆様が福の多い1年をお過ごしいただけます様に

「福は〜〜〜〜内!」