【イベントレポート】えん樹むすび植樹会2025を開催しました!
2025年10月5日(日)、甲府市塚原町のぶどう畑跡地にて、一般社団法人SOCIALTEMPLE主催の植林プロジェクト「えん樹むすび」植樹会を開催しました。
延べ55名が参加
当日は、なんとか天気も持ち、曇天のもとでの開催となりました。
開始前はこんな様子でした。
地域の親子をはじめ、学生、企業ボランティア、僧侶など、延べ55名の皆さんが参加してくださいました。
まずは、このイベントの開会式。
プロジェクトリーダーの松永さん
当団体代表の近藤より、SOCIALTEMPLEのご紹介とイベントの方向性について、お話ししました。
そして、植樹の作業がスタート!まずは監修してくださっている、国際生態学センターの目黒先生より、レクチャーをいただきました。
目黒先生(写真中央)より、植林の特徴や植える苗木の紹介、流れを説明いただきました。
そして、専門家の目黒伸一先生(国際生態学センター)による指導のもと、高中低木あわせて21種類・約660本の苗木を、元ブドウ畑だった場所にみんなで植えていきました。
まず最初の作業として、苗木を水に浸す作業をしました。

そして、苗木を植えていきます。

植えるとこんな様子になります。

そして、苗木はまだまだか弱いこともあり、植えた場所を保護する目的で、藁を敷き、縄で固定します。

そうして完成してからの記念撮影!

初めてスコップを握るお子さんや、ご家族で力を合わせて植える姿も多く見られ、会場には笑顔と土の香りが広がっていました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回のイベントの振り返りに代えて:「えん樹むすび」が目指すもの
名付けた名称「えん樹むすび」
以前も、予告記事に書きましたが、昨年度からスタートした植樹プロジェクト、今年から正式に名称を「えん樹むすび」と名付けて活動を開始しました。
「えん樹むすび」という名称は、木を植えることを通して、自然と人、人と人との“縁”を結び直すことを目指そう、という意味合いで名付けられました。
人と自然は、つながっている
近年増えている酷暑、大雨による土砂災害、冬の乾燥する時期の山火事の長期化…
今年は特に「暑い!」と特に感じた年だったと思います。
でも、それはもしかしたら、あなたがやってきたこと、またはあなたが気にもかけなかった何かによって起きているとしたら…
そう思ってみる、想像してみる。
すべてのものはつながりの中で生まれ、支え合い、変わっていく。
仏教の教えには「縁起(えんぎ)」という考えがあります。
「全ての事物はつながっている」。
山梨の森では、放棄農地の増加、ソーラーパネルの乱立による樹木伐採の増加など、本来の森が失われつつあります。
特に低地では、かつて豊かに広がっていた常緑広葉樹の森がほとんど姿を消し、生き物や防災の面でも危機が進んでいます。
もしこれらの事象が、私たちの生活に何か影響しているとしたら?もし私たちがその「影響」している要因を少しでも減らせたら?
そんな思いもあって、「えん樹むすび」は、土地にその地域に本来あるべき木々を植えることにこだわり、森の力を取り戻すこと、植樹という体験を通じて、人が自然と関わる感覚を育てること、という2つの取り組みを進めていきます。
来年度に向けて
来年度(2026年度)は、今回の経験をもとに、「森を育てる・広げる」取り組みをさらに進めていきます。
同じ土地での育樹活動に加え、新たなエリアでの植樹や、フォーラムなどの学びの場も企画中です。
また、企業とも連携しながら、山梨の“安心して暮らせる森とまち”を育てる活動へと広げていきます。
(※今後の開催予定は決まり次第お知らせします。)
最後に
木を植えることは、ただの作業ではなく、次の世代へ“よりよい未来を贈る行い”でもあります。
今日植えた小さな苗木が、10年後、20年後の誰かの暮らしを守る木になるように。
これからも、えん樹むすびの森づくりを続けていきます。
主催: 一般社団法人 SOCIALTEMPLE
協力(敬称略):公益財団法人やまなし環境財団、やまなし森づくりコミッション、株式会社研進・社会福祉法人進和学園、NPO法人 国際ふるさとの森づくり協会 ReNaFoのボランティアのみなさま、国際生態学センター目黒伸一博士
