〝建物なき寺院〟一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』設立のご報告

〝建物なき寺院〟一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』設立のご報告

【〝建物なき寺院〟とは?】

〝建物なき寺院〟一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』(ソーシャルテンプル)を設立いたしました。

 

平成28年10月、私たち坊主道は「現代の寺院と僧侶のあり方を考える」ために山梨県内の若手僧侶が集まり発足しました。

私たち僧侶の自己研鑽のために様々な講師をお迎えし研究会を開催することからスタートし、平成29年11月にはお寺版こども食堂である「寺GO飯」の開催、同年12月に仏教・お寺メディア「お寺のじかん」公開、平成30年に入り、お寺のホームページを製作することでお寺の宗教的資産の再発見のお手伝いをする「お寺の活性化計画」をはじめとし活動してきました。

坊主道の活動には様々な方々の物心身の三面からの手厚いご支援があり成立しています。

2年間活動を続け、社会課題を真剣に考える方々と出会い、その活動の輪は少しづつですが大きくなってきました。

活動に関わってくださる方々とお話ししてみると、皆一様にお寺の現状を憂い、そして活動に興味を示してくれました。

「社会課題が山積している現代、特に山梨という地方において少しでも何か出来ないか」

「課題解決に寄与すること出来ないだろうか」

皆がその問いにぶつかっていました。

そして一つの形にたどり着きました。

「一人では小さい力でも〝集まり持ち寄る〟ことによってその力を大きくすることは出来るのではないだろうか」

「仏教の力をもって社会課題にアプローチ出来るのではないか」

 

寺院の歴史はそこに修行者が集まり生活を共にすることから始まります。

本来の寺院は建物ありきだけではなく〝人〟が集まるから僧伽(そうぎゃ)・サンガと言っていました。

大辞林によると「僧伽」の意味は「 仏教修行者の集団。僧侶の集団。広義には、在家を含む仏教教団全体をいうこともある。和合衆。和合僧。僧祇。」とあります。
※在家とはお坊さんではない人 (出家ー在家)

 

一寺院で活動するにはマンパワーも資源も限られるのが現代のお寺の実情です。(そうではないお寺ももちろんあります)

現代の寺院は建物の維持などを考えると運営は大変厳しいものになります。

しかし公益法人としての使命がそこにはあります。

〝集まり持ち寄る〟ことにより持続可能性を高めていく。

この〝建物なき寺院〟『SOCIAL TEMPLE』ではそこに目標を定めて活動していきます。

 

坊主道が考える寺院とは何か?

以前、「坊主道の活動の今後」と題しその寺院観はお伝えしました。

僧侶も一般社会人の方も問題意識を共有する〝人〟が集まり、社会課題に仏教でアプローチする。

課題解決に寄与していくことを仏道修行と捉え活動する。

そしてその目的を共有した〝人〟が収まる〝建物なき寺院〟として一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』を設立しました。

 

【一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』のテーマは「共働」】

SOCIAL=社会的な

TEMPLE=お寺

 

として「坊主道」、「寺GO飯実行委員会」、「お寺の活性化計画プロジェクトチーム」、「お寺のじかんチーム」、今月リリースの新規プロジェクトチームを含めて活動していきますが、やることは大きく変わりません。

各プロジェクトや関わるお坊さん、一般社会人の方々が収まり活動する〝建物なき〟寺院『SOCIAL TEMPLE』

そしてSOCIAL TEMPLEに集い、道を求め共に働く。

ハードウェア一辺倒の時代は終焉を迎え、人的リソースを如何に活かすかが時代の中心に変わった現代。

東京には東京の課題があり山梨には山梨の課題があります。

物理的距離や時間の概念が目まぐるしく変わる現代で〝人〟に焦点を当て、一地方から何が出来るのかをしっかりと考えていきます。

お坊さんも一般社会人の方々も大学生も関わってくれる全ての人による「共働」をテーマに活動していきます。

 

一般社団法人『SOCIAL TEMPLE』(H30.12.7現在)

代表理事    近藤玄純   (坊主道代表)

副代表理事   渡邉光順   (坊主道副代表)

理事      山田哲岳   (坊主道・寺GO飯実行委員長)

事務局長    若月和道   (坊主道)

会計      酒井玄暁   (坊主道)

監事      丹澤 仁   (行政書士)

正社員     横山瑞法   (坊主道・お寺の活性化計画プロジェクトリーダー)

正社員     藤岡宗順   (坊主道)

正社員     深山光信   (坊主道)

正社員     河口智賢   (坊主道)

正社員     浅野文俊   (坊主道・寺GO飯実行委員会事務局長)

正社員     坪井俊裕   (坊主道・お寺のじかん編集委員)

SOCIAL TEMPLEサポーター   各プロジェクトメンバー、活動に関わってくださる皆様

 

「SOCIAL TEMPLEサポーター」を随時募集しています。

私たちと共に一人一人が出来る範囲で無理せず共に働きませんか?

ご自身の出来ることを考えていただき関われる範囲で構いません。

ご興味のある方はお近くのSOCIAL TEMPLE関係者にお声がけくださるか、活動に顔を出してみてください。